写真来年の手帳が郵便で届いた。エアメイルで届いた。なんかユーミンみたいである。

オレはスマイソンという手帳屋の手帳を使っていて、万年筆で書き込んでもにじまない青い紙がカッコよくてお洒落さんな感じなので手放せない。面白いことに、プレーンな日付だけのもの以外に、スポーツイベントの情報が満載のやつとか、レストランで何を食ったか書き込むことができる海原雄山が愛用しそうなものなどバラエティ豊かで、こんなのを100年も作っているイギリス人というのは、まあなかなか酔狂なのである。で、オレが買ったのは「豆知識付き」のやつで、毎日、ちょこっとした事件やら誕生日なんかがしたためてたる。イギリスの町工場のワンマン社長は朝会できっとこの手帳からネタを探して一席ぶつのだろう。彼の国で朝会があるのかは知らぬが。

ちなみに、この手帳は11月末からページがあるので、もはや使い始めているのだが、

12月1日はイギリス初の女性議員が登院した日なんだそうだ。ちなみにそのナンシー・アスターさんという人はアメリカ人なのである。全然関係ないがツルネンさんを思い出した。

で、翌2日はアラブ首長国連邦の独立した日で、3日はあのオジー・オズボーンの誕生日なのであった。

凄まじい脈絡のなさである。

で思い出したのは、これは要するに『思いっきりテレビ(今は思いっきりdonか)』の「今日はなんの日フッフ〜ゥ」というコーナーと一緒なわけだ。オレはあの番組全体には馬場さん以外まったく興味がないものの、あのコーナーにはみのさん時代から惹かれているので、今回この手帳を選んだもの間違いなかったと納得。

そうえいば先日

「野口英世の母が死んだ日」というのを放送した翌日「梅沢富美男が生まれた日」という驚愕の連鎖に、オレの昼飯を運ぶ箸が少しだけ止まった。千円札のご母堂の命日の翌日は夢芝居なのである。

かように雑学は脈絡がない。体系化されていないのだから「学」は無いし、そんな具合にパラパラの知識だから、知ったそばから忘れてしまう。

ちなみに、オレの誕生日は何があったのかな、と今回の手帳を繰ってみたら、

5月21日「レオ・セイヤーの誕生日」だった。レオ・セイヤーか。共通点はチリチリの髪だけだ。

そして、オレは前から知っている。その日は、米良美一さんの誕生日でもある。ちなみに生まれた年までオレは全く一緒のモノノケ同窓会である。こういう雑学は忘れない。というか、忘れさせてくれない。