万年筆が大好きで気がついたら何本もあるが、こんなにMacばっかり使ってものを書いてるんだから、果たしていつ使っているのかと問われると答えに窮する。これは俺の蒐集癖に帰するところも大きいわけだが、それでもただ集めて並べているというわけでもない。

なんというか最近よくよくわかってきたのは

「俺はメンテ好き」

ということなのである。

要するに万年筆に触れている時間のほとんどが「お手入れ」なのである。というわけで女子のスキンケア用品好きも俺は多いに賛成するところである。

さて、道具は使ってこそナンボという意見はきわめてまっとうだが、俺の万年筆達は、いつでも万全の態勢にあってその気になれば使える。

いつだったか愛知県にある自動車博物館に言ったら、学芸員の人が

「すぐに走れる状態に整備されています」

と説明してくれたのだが、そのときは「でも走らせないんでしょ」と強く思ったものの反論はぐっとこらえたのだが、まあ、そういうことなのである。

実際、アイデアなんかをまとめるのはほとんど手描きで万年筆を使って書くのだが、その時に使われるものはほとんど決まっている。その裏には引き出しに入れられた二軍とか殿堂入り選手が数多いて、彼らは日夜出番を待ちながら俺からメンテを施されているというわけだ。ようするに、机上の「AKB48化」と言ったら、ものすごいせめぎ合いがありそうだが、ほとんどこの一軍二軍には入れ替えはない。しかも、最近は気に入ったペンケースを見つけて、それにピッタリおさまるものを重用している嫌いもあり、すなわち、先日電車の中で部活帰りの高校生が

「俺はスーツの似合う女が好き」

などと不埒な発言をしていたのを耳にしたが、まさに俺のペンケースと万年筆はそういう本末転倒な側面もあったりして。

とはいえ、これだけ長々万年筆のことを書けるというのはそれだけ好きということなので、どうかたまに一本増えていても怒らないで…と誰に懇願するわけでもないが、結局、この話もMacで書いているのであった。