吃驚したことに2月はたった2回しかブログを更新しておらず、せめて毎日何を食ったかぐらいは書いておかなくてはいかんと反省しつつ3月の1日になった。草木が茂る時だから弥生という名前になったと昔聞いたけれど、今日あたりは草が茂どころか実も色づきそうな天気で、いよいよ気象の異常さも尋常ではないことになってきたのかしら。

そういえば、この間「Age of Stupid」という映画を見て来たのだが、これは人類最後の一人になった(ピート・ポスルスウェイト。ブラス!とかユージュアルサスペクツとか。完全なる男顔の渋い俳優)男が、なんたって人間はなんとかなりそうな時に手を打たなかったのか、ああ、まったく愚者の時代だったんだな、と回想する映画なのであった。風力発電施設設置をめぐる争いだとか、インドの格安航空会社なんかがでてきて、そのドキュメンタリーを見るだけでも面白かった。

そもそも環境とか公害みたいなことについて、何十年経っても奥歯にものがはさまったような言い方になってしまうのは一体どうしてか、と考えてみたが、やっぱり、自由を前提に生きている以上、「盗み」とか「殺し」みたいに説明不要な真っ黒以外の灰色なものに対してはダメとは言いにくいところがあるんだろう。だから、こういう映画は、石油をボンボン燃やしたり、いわゆる環境に反する行為は、人殺しなんですよ、真っ黒なんですよ、ということを暗喩しまくるのである。ところが、恐ろしいのは現実にこれだけ人殺しが横行していると、環境破壊=人殺し、と言われても、「ああ、そうなんだ」ぐらいの感覚になってしまっているんじゃないか、と懸念してしまうのである。戦争しながら環境保護を訴えるとか、ちゃんちゃらおかしいわけで、ああ、基本からしっかりしないと、とあらためて思った次第。