ある仕事で、ピンヒール好きの女性が出てくるシーンを書いていたんだが、まあディテールってのは大事なので、かといって、世の中の映画も小説もジミー・チュウばっかり出てくるので、また同じじゃつまらんと思い、じゃあクリスチャン・ルブタンとかを履いてるという感じにしようと思った。それで、ネット検索してみたら、ちゃんとホームページがあるので、いろいろのぞいてみたが、なんとなくちょっと猥雑な感じというか、「おフランスのラスベガス」みたいなページだったのでちょっと食傷してしまった。その中に、販売店検索の項目があったので、チャチャッと探ってみたらちゃんとJAPANがあり、さらに都市を限定していくとKOBEとかTOKYOとかOSAKAそれにSAPPOROなんて具合に大都市が並んでいる中、なぜかTOYAMAがある。まさかクリスチャン氏がホタルイカ好き、あるいは立山で山岳信仰してたりするのかしら、とんだジャパン好き?嬉しいわ、なんて思ったが、とにかく富山のどこなんだと思ってみて見ると、何やら大きなモールの中にあるらしい。住所がしっかりアルファベットで書いてあるが、もちろん地元の人は、そんなものに頼ることなくどこにあるかなど知っているはず。だから、それはおそらく、立山登山のためやって来た山伏好きのパリジェンヌが、思わずホームシックになってしまって富山で赤い靴底のピンヒールを買ってしまうためだと勝手に推定。しかし、なにより気になるのは、そこに記された都市名は、なぜか「TOMAYA CITY」となっていた。「とまや」って言ったら、横浜市民の俺には「昔思えば苫屋のけむり ちらりほらりとたてりし処」という横浜シティー・アンセムの歌詞が思い出されるばかり。富山は豊かな町なんだから苫屋のシティーなんて書いたら、そいつは困るぜ、と思ったが、いやはや先日、とんだタイプミスをしでかしたばかりなので、自戒、自戒。