近所の書店を久しぶりに、じっくりのぞいた。
間口は一間半くらいの、ほんとうに小さな店だが、一応岩波文庫なんかもちゃんと置いていた店だ。
もう40年くらいは営業しているらしい。
子どもの頃は本屋というと、この店に行っていて、僕の中では「書肆」というとここだった。
「ドラえもん」も「坊ちゃん」も、小学生の頃は
なんでも大概ここで買っていた。
今でも、目的があって行くことはたまにある。
ただ、今日はあてもなく渉猟。
そうしたら、岩波文庫の棚がなくなっていた。
町の小さな書店は、どこも漫画屋になっていく。

ちくま文庫の棚になぜか2冊だけ岩波文庫があったので、
そのうちの一冊「日本の酒」を買うことにした。
会計の時、
「デトロイト・メタル・シティ」の新刊はまだかと店員さんに尋ねてしまった。
まだだそうだ。
この漫画が出たら、この店で買ってやろう。
それで、漫画じゃない本も1冊は一緒に買ってやろう。