家を探している。
賃貸の家。

帯に短し襷に長しで、なかなかコレは、という物件は見つからない。
それは実際、結構楽しいことで、まあいい。
釈然としないのは「礼金」。
客に礼をさせる、商売というのはほかにあるんだろうか?
世は手数料、手数料の時代で、なんでも feeが請求されるが、礼っていうのは意味がわからない。
だいたい、礼というのは強要するものじゃない。
よく耳にするが、かつては家主のほうが、客である店子に礼をくれたという。たしかに、お礼、というのはそういうものだろう。

「おれの土地に住まわせてやるから、家賃のほかに金よこせ」という道理は正直、理不尽そのもの。
それを、へいこら飲み込んで何十年。
こういう国じゃ、市民から何かが変わる、なんてことはなかなかないんだろうなあ。