先日オープンしたイケア。ザウスの跡にできた、と友人から聞いて「家具、全部流れていっちゃうじゃん?」ととりあえず言っておきました。
さておき。

南船橋の駅は、いきなり黒山の人だかり。
帰りの切符を買う人の行列で外へ出ることすら困難。
なんとか外へ出ますと、眼前に青と黄色の巨大な建物。あーイケアだわ。

大昔、舶来品大好きな従兄の家には、外国の製品についての雑誌やらカタログやらがたくさんありました。其の中に、ちょっと気の利いたワゴンの写真が出ていて、それがイケアというスウェーデンの通販で買いました、とあったのがイケア原体験。
かっこいいものなんだと思っていたら、中学校の時に見た映画の台詞に
「あんたと結婚したら部屋中イケアなんていう暮らしになってしまうわ!」と、お洒落な主人公が叫ぶシーンがありまして。ほかのエッセーなんかでも、こういう扱いが多くて、そういうもんなのか、なんてちょっとしたコペルニクスもありました。

でもやっぱり見たいもんね。いいもんだったら欲しいもんね。

しかし、イケアは遠くにありにけり。船橋。ただでさえ遠いのに、入館するまでに30分以上並びました。いろんな部屋が作ってありまして、それぞれがイケアの家具でトータルに仕上げてあるわけです。
ほほお、っと。
で、この店のシステムは、部屋ごとのコーディネートを見せておいて、あとは倉庫から自分でゲットしなはれ、と。そんなわけで、掛け時計やら木製のブラインドやら、チロチロッとメモ。このメモ用の鉛筆がイケアロゴ入りで愛らしい。そのへんは流石なのであります。

のろのろと倉庫へと進みつつ、そこかしこにワゴンがあるのに気づく。見れば蛇、蛇、蛇。ワゴン一杯に緑の蛇がいます。何故?不可解な気持ちをかかえつつ、倉庫へ。
道中にもワゴンが一杯。そこにも、タコや蜘蛛などの禍々しいスタイルの生き物のぬいぐるみ。グリフォンの庭。

で、倉庫に到着。ここはなかなか圧巻。「あたし、こういうとこでずっと働いてたー」という明るい声が背後から聞こえ、少し切なくなりながら物色。しかし、取り付ける窓枠の大きさが今ひとつ記憶になく、本日は断念。小物のみ購入。入館から3時間。外はとっぷり日が暮れておりました。

しかし、意外とイケア袋を下げた人を見かけません。みんな配送にしたのかしら。というか、ショーケースのベッドリネンとかグチャグチャだったけど、そういうときの下品さ、ってすごく嫌。グリフォンの館の一番の下手物は実はそういう類いの人間のほうかしら、なんてね。
とまれ、次回はちゃんと窓枠をはかってから木製ブラインドを買おうと思います。

全身ギャップなんて絶対嫌だけど、どっかに上手にユニクロやら無印やら着ているのは、賢い消費者なんですものね。