「東京大学のアルバート・アイラー」という本がすこぶるつきに面白い。
ほうぼうで話題ですけどね、すでに。
菊池成孔と大谷能生の二人のクレジットがあるけれど、内容は菊池氏が東大で行ったジャズ史のゼミの講義録。
そのときのブレーンが大谷氏という構図。
菊池氏の語り口をそのまま活かしていて臨場感たっぷり。また、この人の口調がいいんだなあ。聞いたことほとんどないんですけどね、喋ってるところ。もとの調子がいいから、活字になっても滑らかでするする耳に入ってくる。東大は贅沢だね。

「授業」を受けながら思い出した。

高校のころ、クラスにあだ名が「スコットランド」という奴がいたんだなあ。
物理の先生が音楽好きでスコットランドの音楽の音階は12音平均律じゃないって話をしてくれて。その話を聞いた後、ちょっと音痴だったクラスメートが「スコットランド出身なんだ!」と言って笑いをとったんです。はっきり言って今じゃ全然面白くないけど。
それからしばらく奴は「スコットランド」と呼ばれていました。

にやにやしながら読み進めています。