7月14日、飯田橋のCONGRATS CAFEにて第四回の『和福ジャンプ』を開催しました。おこしいただいた皆様、ほんとうにありがとうございました!
手応えというのでしょうか、一週間たっても余韻がつづいております。こういうのは『和福ジャンプ』はじまって以来の感じなのです。
ざあっとふりかえりますと、今回は二部構成。一部はゲスト3人(もうメンバーっすよね!)をむかえ5人で音楽を奏で、二部でぼくの即興小説と音楽でしめるという展開でした。
リハーサルの時から、もうワクワクして仕方なかったのですよ、ほんと。
ところがね、はじまってみて、ぼくの想像力がまだまだだと思わざるをえませんでした。予想なんか遥かに上回る音が、最初の一音からすぱーっと、それこそ雲の間から陽射しが射し込むみたいに晴れやかに響き渡ったんです。もう最高なのですよ。
福ちゃんのギターは、時に子供の歌声のように時に呪術師の呪文のように表情をかえつつ、聴いているうちにタイムマシーンに乗っているみたいに、これまでに目にした景色がフラッシュバックするような力にあふれていました。そのせいか万葉集の「梓弓爪弾く夜音の遠音にも」という句を思い出してしまったほど。彼の音を聴いた瞬間に、待っていた便りが届いたような気がしたんです、ほんと。
和声くんのバイオリンは、スリリングではらはらさせながら盤石の安定感。モンゴルで裸馬に跨がる子供がいますよね。あのコたち、いきなり馬の腹に体を隠してしまったりする。ものすごくデンジャラスなんだけど、目をつぶってしまうような恐さはなくて、とにかく愉快で痛快で軽快で壮快。そんな音なのです。
今回かけつけてくれたコントラバスのアッキーさんの音は、それこそぼくのハラワタまでごっそり持ち上げる音。音楽は空気が震えることで伝わるわけですが、そういう自然の営みを再認識させてくれる。低音っていうのはこういうものだと頭をたれました。
杏ちゃんのビオラの音は、ぼくの言葉がほんとに追いつきません。彼女のビオラは、音の粒が毛穴からしみ込んでいって、内側で爆発するんです。7割水でできた人間の体の細胞という細胞の中で、見た事の無い波紋を作ってくれるんですよ、ほんと。
ぼくの書いた拙い歌詞が、ほんとうに歌になったのはボーカルの文音ちゃんのおかげです。不思議なのですが、時に大勢の文音ちゃんがいて、歌っているような、そんな大らかさと太さと暖かみが今も耳に響いています。
……という具合に素晴らしすぎる音楽団の演奏を耳にして、ぼくも必死になって『青空』という即興小説を書いたわけですが、明後日のほうへ行ってしまいそうになるたびに、皆さんがくれた言葉とあの音楽のおかげでなんとか格好になった次第でございます。
ほんと、ぼくはこんな音楽集団と不思議なかかわりをもてている幸福をかみしめちゃったわけですが、ぼくなりに、この集団が歩んでいくなかで頑張ってまいります!
ほんとうに皆さんお越しいただきありがとうございました!チャーリー、CONGRATSでやろうと言ってくれてありがとう!CONGRATSの山口くん、ありがとう!そのほか手伝ってくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
次回、乞うご期待でございます!!