ゼロkcalコーラを自販機で買ったところ、ちょっと余分にお釣りがでてきた。思わずガッツポーズをしていた俺。かように器が小さい。傍らを若者が自転車で過ぎ去り、なぜか舌打ちをしていって、世の中はガッツポーズがこんなに嫌いなのか、と一瞬疑ったが、彼はなんとなく俺が気に入らなかったのだろう。上等じゃねえか。そういえば、一寸前に若者にだけ聞こえる不快な音というのがあって、それを墨田だか江東だかの商店街で流して、バッドなヤングを萎えさせようという計画を仄聞したのを思い出した。
さてさて
朝青龍がまた優勝して、これがまたよせばいいのにガッツポーズをしてしまった。わざわざ立ち上がってからやるんだから確信犯なんだろうが、その後、すぐに謝っちゃったりして、なんともはや。
躾する横綱審議委員会もまた意見が割れているとかで容認派、それに対して断じて許さん派がいるらしい。それにしてもあの横審というのは、立派な会社で偉くなると自動的にメンバー入りしてしまうシステムなので、必ずしも全員が相撲のことを思うと夜も眠れないような人達ではない。むしろ、あのメンバーのほとんどは、「やべえ、今週の日曜は相撲だからゴルフ行けないじゃん」みたいな人達ではあるまいか。とまれ「朝青龍みたいになりなさいね」と自分の子供にいる親はいないだろうな。
嬉しくてやっちゃうのはよくわかるが、あれだけ、やいのやいの言われてたんだから、まあ普通はやらない。だから怒ってた方は「何べん言わせるんだ」となるが、これは叱る言葉トップスリー級のこと。またやりやがったな、となって腹が立つのも頷ける。けだし、言われても治らないのは、もはやこれは病気なので、彼には罰ではなく治療が必要なのである。だからまあ、ガッツポーズしないように、「ガッツポーズしたくなくなる周波数」でも流せばいいかなあ、なんてゼロキロカロリーコーラを飲みながら暢気に俺は思った。それよりたまった原稿どうにかしなくちゃ。ガッツ、白鵬と俺!