ほとんど3日家から出ないでこもりっぱなしで、仕事。書きまくって外に出ないぶん、花粉で顔面の土石流も起こらず、しかも、この程度の孤独をこの程度の期間過ごすのは意外に心地いい。好きで書いてるし、僕はほとんど何でも引き受けるつもりでいるから、そのせいか、かえって相手の方が、こちらの性格を分析して、自分にあったものをいただけているから、幸せなことである。
ただ、余裕がないと、仕事のことも、昼に冷蔵庫に残っていた、しなびかけた菜の花をおひたしにしたら存外うまかったことや、一度決めかけた引っ越し先をキャンセルしたら、一目惚れしそうな築36年の、万博の年に生まれた団地の部屋が見つかって、早速決めてしまったこととなど、噛み締めたら、それはそうとうにいい味の出る、幸福な出来事も、ただやり過ごしかねない。だから、謙虚とか大事だななどと、ぼんやり思っていたら、この本まで一緒に思い出して読み返した。実際は、少し書きすぎて手が痛いのと、飽和してきたからという理由のほうが強いが。
謙虚とか、口に出せば出しただけ、そういう理想から遠のくので、おいそれとは使えない言葉だろう。それで、恥ずかしいから英語で言うと、ハンブルとかポライトという感覚とプライドとかの距離感が、いろんな人の視点から描かれる。でも、実際はこの本一冊が、一人の人間が持っているいろんな感情の一つ一つを虫眼鏡で増幅して物語にしたようなもの。それが女子、女の子ではなくて女子な感じの、(男の子ではなくて男子という感じの)少し襟を正した感じというか、ちゃんとしたいぜ、という心持ちのせいで、損得からいったら損しているけど、でもそのほうが、空気がうまいことを遠回しに言ってくる真面目な物語で、これは素直に、おい男子も読め、とすすめたい漫画だ。
ただ、余裕がないと、仕事のことも、昼に冷蔵庫に残っていた、しなびかけた菜の花をおひたしにしたら存外うまかったことや、一度決めかけた引っ越し先をキャンセルしたら、一目惚れしそうな築36年の、万博の年に生まれた団地の部屋が見つかって、早速決めてしまったこととなど、噛み締めたら、それはそうとうにいい味の出る、幸福な出来事も、ただやり過ごしかねない。だから、謙虚とか大事だななどと、ぼんやり思っていたら、この本まで一緒に思い出して読み返した。実際は、少し書きすぎて手が痛いのと、飽和してきたからという理由のほうが強いが。
謙虚とか、口に出せば出しただけ、そういう理想から遠のくので、おいそれとは使えない言葉だろう。それで、恥ずかしいから英語で言うと、ハンブルとかポライトという感覚とプライドとかの距離感が、いろんな人の視点から描かれる。でも、実際はこの本一冊が、一人の人間が持っているいろんな感情の一つ一つを虫眼鏡で増幅して物語にしたようなもの。それが女子、女の子ではなくて女子な感じの、(男の子ではなくて男子という感じの)少し襟を正した感じというか、ちゃんとしたいぜ、という心持ちのせいで、損得からいったら損しているけど、でもそのほうが、空気がうまいことを遠回しに言ってくる真面目な物語で、これは素直に、おい男子も読め、とすすめたい漫画だ。